講演「土曜に美術を愉しむ」
第6回「曽宮一念と桜島を描いた画家たち」
と き 令和元年10月25日(金)18:30~20:00
ところ 鹿児島市泉町12-4-1F「アルスクール」
講 師 山西健夫(鹿児島市立美術館学芸アドバイザー)
スペシャルトーク 祝迫正豊(二科会会員)
受講料 1,000円
定 員 30人(定員になり次第締め切ります。)
お問い合わせ アルスクール TEL 099-210-7946
鹿児島の代表的なランドマークである桜島は、絵画のモチーフとしても多くの画家たちを魅了してきました。このたび、鹿児島市立美術館の特別展として紹介されている曽宮一念もその一人で、自ら「桜島渡航百回」と称し何度も桜島を取材して溶岩や噴煙の多様な形態を色彩豊かな作品に表現しています。この講座では、ほかに洋画家の梅原龍三郎、椿貞雄、田村一男、青山義雄や日本画家の西山英雄、横山操、加山又造などが描いた桜島作品をとおして、桜島の魅力を絵画的視点から見つめなおします。
講演会終了後、祝迫正豊氏と山西健夫氏が「曽宮一念の魅力」について対談します。
講演会1時間、対談30分の予定です。
梅原龍三郎《桜島(赤)》
1935年
油彩・カンヴァス
曽宮一念《南岳爆発》
1961年
油彩・カンヴァス鹿児島市立美術館蔵
西山英雄《連絡船》
1988年
紙本着彩鹿児島市立美術館蔵
第5回「夏目漱石と橋口五葉 ―『猫』が結ぶ文学と美術の良縁 ―」
と き 平成31年2月23日(土)18:00~19:30
ところ 鹿児島市泉町12-4 上原ビル1F「アルスクール」
講 師 鹿児島市立美術館学芸アドバイザー 山西 健夫
受講料 1,000円
定 員 30人(定員になり次第締め切ります。)
お問い合わせ アルスクール TEL 099-210-7946
近代文学の代表作として知らぬ人はいない漱石の『吾輩ハ猫デアル』。その出版に際して見事なデザインを提供して、日本の書籍装幀に新境地を開いたのが、鹿児島出身の画家、橋口五葉です。
『猫』は漱石の小説家としてのデビュー作ですが、五葉にとってもその名が世に知られるきっかけとなる最初の作品でした。これ以降、二人は堅い信頼関係で結ばれ、漱石の著作装幀の多くを五葉が手掛けることとなります。
この講座では、二人がどのようにして出会ったのかを新出資料などからひもとくとともに、日本画、油彩画、水彩画、私家版木版画制作など、幅広い分野で活躍した五葉芸術の魅力を探ります。
橋口五葉装幀『吾輩ハ猫デアル』
上編(夏目漱石著)ジャケット
1905年、木版・紙
橋口五葉装幀画稿『吾輩ハ猫デアル』
中編(夏目漱石著)表紙
1906年、墨・紙
第4回「薩摩発 黒田清輝の画業をたどって(その2)」
と き 平成30年11月24日(土)18:00~19:30
ところ 鹿児島市泉町12-4 上原ビル1F「アルスクール」
講 師 鹿児島市立美術館学芸アドバイザー 山西 健夫
受講料 1,000円
定 員 30人(定員になり次第締め切ります。)
お問い合わせ アルスクール TEL 099-210-7946
鹿児島出身の黒田清輝は、はじめ法律を学ぶためにフランスに留学しますが、滞仏中に絵画修業を志し、画家になる決意をします。黒田はまさにフランスで画家になった人です。このような画家はそれまでの日本にはいなかったため、黒田がもたらした西洋の絵画理念や技法が日本洋画壇、ひいては社会全般にも大きな衝撃を与えました。
今回の講演では、帰国後の黒田の画業について、洋画界の新派、裸体画論争、構想画の試みなど、いくつかのキーワードを挙げてお話ししたいと思います。
第3回「薩摩発 黒田清輝の画業をたどって(その1)」
と き 平成30年9月29日(土)18:00~19:30
ところ 鹿児島市泉町12-4 上原ビル1F「アルスクール」
講 師 鹿児島市立美術館学芸アドバイザー 山西 健夫
受講料 1,000円
定 員 30人(定員になり次第締め切ります。)
お問い合わせ アルスクール TEL 099-210-7946
鹿児島出身の黒田清輝は、名作《湖畔》の作者として、また「近代洋画の父」と称される画家として知られています。明治以降、日本が西洋からもたらされた新しい文化である油彩画を受容する過程において、黒田の画業は重要な分岐点をなす意義を担っています。
今秋、鹿児島市立美術館では「日本洋画の夜明け」(9月28日〜11月4日)が開催されます。この機会に、画家黒田が生まれる背景としての鹿児島の意味を、2回の講演を通じて新たな視点から再考してみたいと思います。今回はその第1回目です。
第2回「生誕110年 田中一村 奄美を描く」
と き 平成30年7月28日(土)18:00~19:30
ところ 鹿児島市泉町12-4 上原ビル1F「アルスクール」
講 師 鹿児島市立美術館学芸アドバイザー 山西 健夫
受講料 1,000円
定 員 30人(定員になり次第締め切ります。)
お問い合わせ アルスクール TEL 099-210-7946
50歳にして奄美大島に渡り、亜熱帯の風景と動植物を色彩豊かで濃密な画面に描いた日本画家田中一村(1908〜1977)は没後に高く評価されるようになりました。
今年は生誕110年にあたります。とかく孤高な生き方が注目されがちですが、この節目の年に一村芸術の本質について改めて考えてみたいと思います。
【各地の田中一村展情報】
第1回「西郷肖像の謎」
と き 平成30年5月26日(土)18:00~19:30
ところ 鹿児島市泉町12-4 上原ビル1F「アルスクール」
講 師 鹿児島市立美術館学芸アドバイザー 山西 健夫
受講料 1,000円
定 員 30人(定員になり次第締め切ります。)
お問い合わせ アルスクール TEL 099-210-7946
明治維新の立て役者の西郷隆盛は写真を残していません。現在知られている肖像の多くは没後に制作されたものです。そのため、西郷が実際にどのような姿であったのかは謎に包まれています。この講座では、西郷に会ったことがある人物が描いた肖像画を中心に、西郷像の実像に迫ります。
服部英龍《西郷隆盛像》
明治中期、紙本墨画淡彩・軸装
114.8×51.8㎝、鹿児島市立美術館蔵
床次正精《西郷肖像》
1888年頃、油彩・キャンバス
181.0×103.5㎝、鹿児島市立美術館蔵
永島孟斎《鹿児島の暴徒出陣の図》(部分)
1877年、木版・紙、36×73㎝
鹿児島市立美術館保管